リレーコラム



2014年6月
『調達原則ということ』 
     神谷生産研究所 所長 神谷 幹雄
 
 「調達原則」をまとめようと整理を始めています。「調達原則」とは、調達業務において 「当然なされてしかるべき業務もしくは考え方」と言えばよいでしょう。調達部門が良い仕事をするには、社内から信頼されている事が必要です。そして、信頼を得るためには、「当然なされてしかるべき業務」を実施しているか否かに依存してくると思います。

 最近、私の管理職向けセミナーで、調達原則に関わる「実態アンケート」を採り始めました。サンプル数は少なく、公表するには早過ぎるのですが、リレーコラムのチャンスを頂いた機会に、紙面の許す限りのご報告をしておきたいと思います。データには偏りがあることを前提に、皆さんの状況と比較しながらお読みください。

 1.調達担当役員はいますか?→約50%は置いている   

  調達担当役員はまだまだ常識的でないようです。   
     経営の重要な意志決定に、調達が参加出来ない状況を放置している経営者の考え方は理解
   出来ません。

2.調達部門の「事業計画」は作成していますか?→約60%は作成している
   
  調達業務は他部門からは理解されにくい仕事です。「説明責任」を果たす事が重要で、事業計
     画書を通じて社内に説明する事が必要です。

3.主要取引先の決算書は入手・分析していますか?→約50%が実施している
   
  購入依頼者から「この会社の経営大丈夫?」と問われても応えられないとすれば、社内から信
     頼は得られないでしょう。

4.担当者に取引先訪問を積極的に促していますか?→約85%は促している
   
  「現場を見る重要性」を良く理解しておられるようですが、担当者クラスから受ける実感とし
      ては、もっと少ないように感じるのですが。

5.技術部門との関係は良好だと感じていますか?→約50%が良好と感じている
   
  半数は良好な関係ではない。「提案する調達部門になろう」と頑張るほど、この壁が立ちふさ
     がっていませんか?改善策はさほど難しいものではありません。「提案を実現する調達部門に
     なろう」と発想を変えてみてください。さて、紙面が尽きたようです。



 
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