リレーコラム



2014年8月
リレーコラム『資材調達部門の弱体化!?』  
     ACE西水経営士事務所 代表 西水 晃
 
 「資材調達部門は第2のプロフィットセンター」である、と信じている。 第1のプロフィットセンターである営業部門と同様に、企業利益創出に直接貢献できる 部門である。
 その一方で、各社調達部門のプロフィット創出体制は未だ未だ不十分と言わざるを得ない実態があることも事実である。

 先日、コンサル指導先の加工品取引先に商談同行したところ、「昔の資材調達の方々は大変勉強されていましたね」と取引先の経営者から貴重な意見を伺うことが出来た。私の立場上、複雑な思いでこの話に聞き入ったが、指導先会社の調達技術・調達体制が継承されていない事実を突き付けられ、とても残念に感じた。この取引先に訪問したのは3回目という同行した資材キャリア4年の課長も同様に感じたようだ。

 「最近の調達担当者はデリバリー商談に夢中である。ただただ納期を追いかけている」という実態。「入手するのは品目であるが、調達しているのは取引先会社である」ということが認識されていない実態。「協力会社調査表や見積書の上司承認欄は盲印である」という実態。
 今、資材調達部門で何が起こっているのか?

 バイヤーとしての“あるべき姿”が描けていない、上司から描かされていないことが、担当者が生み出す実態の根っ子にある。なにしろ、リーダー自身が描けていない。小手先の商談トークだけでの仕事(QCDQ最適調達の追求)をするのではなく、加工工程・加工設備の知識、取引先の経営成績の分析技術、調達品の適正価格算出技術など「取引先会社を丸ごと調達出来る体系的な調達技術」の習得を基に、取引先に評価される高付加価値調達業務に取り組んで頂きたい。

 「資材調達業務を知らない」「原理原則を知らない」という言い訳は要らない。やったことがないならやってみる、出来ないから出来るまで繰り返す。本番のための練習を重ねて、強い資材調達部門を目指して欲しい。



 
ページのトップへ戻る