リレーコラム



2014年10月
『グローバル調達エンジニア』  
     株式会社 福原イノベーション研究所 代表取締役社長 福原 政則
 
 2014年10月、青色発光ダイオードの実用化に成功した中村修二教授がノーベル物理学賞を受賞され、日本中が沸いた。その先生の著書『成果を生み出す非常識な仕事術』の中で、成功のためには、「日頃から物事を広く捉えるアンテナをはりめぐらせておくこと」が大事だと述べられている。

 近年、調達部門が大きく変わりつつある。『製造に貢献する調達』から『利益に貢献する調達』へと。つまり原価低減と売上成長との両面へ貢献する取組みに軸を移している。
 この取組みのキーマンが『グローバル調達エンジニア』である。グローバル調達エンジニアは『ティア・ダウン』と呼ばれる、製品を構成要素に分解して、分析する手法で、国内外の調達品のコストと仕様などを分析する。そして、その製品で適応されている工法や材料の適正なコストを割り出す。更に、調達品や工程の品質評価を行い、設計をはじめとする社内部門とサプライヤとの技術的な橋渡しとしての役割を果たす。また新たなベストサプライヤ開拓をグローバルな視点で実施する。グローバル調達エンジニアによって、サプライヤの技術ロードマップ、調達コスト評価、供給継続性、調達品の優位性の確認などを構想・開発設計段階から実施でき、開発購買が実現できる。

 このグローバル調達エンジニアにとって、もっと大事なのが正に「日頃から、物事を広く捉えるアンテナをはりめぐらせておくこと」、つまり情報収集力だと考える。
 企業のグローバル調達エンジニアの育成および各種システムと体制の整備によって、利益に貢献する調達部門の実現を私は支援していきたい。



 
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