リレーコラム



2015年5月
「調達担当者として、今何をすべきか」 
     MCIバリューコンサルティングサービス株式会社  シニアコンサルタント  古川 洋
 
  商品を生産する工場においては、同じ様な材料が毎日使用されています。しかし、設計部門として は、市場での顧客の商品に対する機能面や価格面の要求も有る事から、今までに使用した材料や加工 方法以外のモノで新商品を早期に市場に送り出す事での競争が激化しています。又、調達材料の種類 も多くなり、在庫管理の問題や調達工数の増加等で原価はますます厳しい状態に追い込まれています。
  これらの問題の解決方法として、
1.「部品の標準化」と2.「新規部品のコストダウン」を行う事 が調達担当者としては急務となっています。

1.「部品の標準化」 
 ①原価改善:部品を標準化する事により、材料の共通化及び加工方法を標準化する事により、品
  種が少なくなり品種毎の生産数量は増加するのでコストダウン交渉が容易となります。
 ②納期短縮:部品の生産会社としては、計画的な生産が出来ますので、常備品扱いとする事を含
  めて、納期短縮の交渉が容易となります。
 ③管理工数削減:既に部品承認されたモノの継続生産となるので、承認工数の削減、新規図面の
  作成 工数の削減、調達工数の削減及び新規設備投資等が削減出来ます。

2.「新規部品のコストダウン」     
  商品は標準部品のみでは全部を構成する事は出来ないので、常に新規部品は発生するのが現状
 で、その都度材料調達方法や加工方法をゼロから考えなくてはなりませんので、その方法を間で、
 違えると高 いモノを購入する結果となってしまいます。 解決策としては、自社内でコストテーブ
 ルを構築し、その値を基に部品製造会社とコストの交渉を 進める事が大切となります。

  それには、自社内で図面から展開寸法や材料重量を求める知識を身につけて、作成したコストテ
 ーブルの値を考慮して、自社としての購入価格を持って交渉に当たる事です。 又、加工方法・工
 程にいては、出来るだけ多くのプレス会社、樹脂成形会社及、材料会社及び金型製作会社を訪問し
 て、自分の眼で加工現場を良く観察・分析して、材料投入・金型切換段取・加工機械の種類・加工
 工程・検査工程・梱包工程等にどの程度の時間が掛かっているかを把握しておく必要がありますの
 で、是非、工場見学の時間を造って頂き、見て・聞いて自社の利益に貢献が出来るプロの調達担当
   者になって頂きたいと願っております。



 
ページのトップへ戻る/a>